~構造設計者こーじの構造解説blog~

一級建築士の構造解説・過去問解説を行っています。某組織設計事務所9年→構造設計事務所。10年目。

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令和6年能登半島地震(1/6現在での概要)

2024年1月1日16時10分頃に石川県能登地方で、最大震度7を記録した令和6年能登半島地震が発生しました。また、地震による津波も発生し、沿岸部への被害も多数報道で見受けられますが、どの程度の被害かは今後の調査で分かってくるものと見受けられます。 新年…

<有料記事>一級建築士試験 構造Ⅳ【令和4年(2022年)No.8~No.10】【荷重・木造】

【No.8】建築基準法における建築物に作用する積雪荷重に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.屋根面における積雪量が不均等となるおそれがある場合においては、その影響を考慮して積雪荷重を計算しなければならない。 2.垂直積雪量が1m…

一級建築士学科試験 構造Ⅳ【平成28年度(2016年度)No.15~No.18】【鉄骨造】

〔N o.15〕鋼材の溶接に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.通しダイアフラムに溶接する梁フランジのエンドタブとして鋼製タブを使用した場合は、終局状態において塑性ヒンジを形成しない部位であれば、エンドタブを切断しなくてもよい…

<有料記事>一級建築士試験 構造Ⅳ【令和3年度(2021年度)No.15~No.18】【鉄骨造】

令和元年(2019年)の鉄骨造の問題は、幅厚比や細長比、横補剛材、高力ボルト接合についての知識、溶接に関する知識、構造計算ルートなど多岐にわたっています。この年も、ただ知識を覚えるだけでなく、知識の理解をしていないと解けない問題もある印象です。…

≪有料記事≫一級建築士学科試験 構造Ⅳ【令和2年度(2020年度)No.15~No.18】【鉄骨造】

令和2年(2020年)の鉄骨造の問題は、幅厚比や細長比の大小と塑性変形能力の関係、高力ボルト接合についての知識、保有耐力接合、鋼材材質を変更した場合に影響する事項(耐力?剛性?)、構造計算ルートなど多岐にわたっています。 この年も、ただ知識を覚…

一級建築士学科試験 構造Ⅳ【平成30年度(2018年度)No.15~No.18】【鉄骨造】

〔No.15〕鉄骨構造の溶接接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.溶接金属の機械的性質は溶接施工条件の影響を受けることから、溶接に当たっては、溶接部の強度を低下させないために、パス間温度が規定値より小さくなるように管理す…

一級建築士試験 構造Ⅳ【平成25年(2013年)No.11~No.15】【鉄筋コンクリート造】

〔N o.11〕鉄筋コンクリート構造の部材の性能に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.柱の曲げ剛性を大きくするために、引張強度の大きい主筋を用いた。 2.耐力壁のせん断剛性を大きくするために、壁の厚さを大きくした。 3.梁の終局…

<有料記事>一級建築士試験 構造Ⅳ【令和4年(2022年)No.19~No.21】【地盤・基礎構造】

令和4年(2022年)構造で出題された問題のうち、受験生が不得意としやすい【地盤・基礎構造(No.19~No.21)】部分についての解説です。 以下の解説では、市販で販売されている過去問の解説と違い、なぜその設問の内容が合っているのか、間違っているのかま…

一級建築士学科試験 構造Ⅳ【平成25年度(2013年度)No.16~No.19】【鉄骨造】 過去問解説

〔N o.16〕鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.鉄筋コンクリートスラブとこれを支持するH形鋼をシアコネクターで接合することで梁と床スラブが一体となって曲げに抵抗する合成梁には、完全合成梁と不完全合成梁がある。 2.…

≪有料記事≫一級建築士試験 構造Ⅳ【令和4年(2022年)No.15~No.18】【鉄骨造】

令和4年(2022年)構造で出題された問題のうち、受験生が不得意としやすい【鉄骨造(No.15~No.18)】部分についての解説です。 この年も、過去問の出題や少し言い回しを変えたような出題のされ方がありましたが、設問によっては、とても難しい言い回しもあ…

一級建築士学科試験 構造Ⅳ【平成29年度(2017年度)No.15~No.18】【鉄骨造】 過去問解説

〔N o.15〕 鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。1.引張力を負担する筋かいを保有耐力接合とするために、筋かい端部及び接合部の破断耐力より、筋かいの軸部の降伏耐力のほうが大きくなるように設計した。2.溝形鋼を用いた筋か…

南海トラフ地震とは?2030年代にも起きる!?

日本では、今まで数多くの大地震を経験してきました。 関東大震災、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震… 地震によって、建物の倒壊や火災、土砂崩れ、津波、ライフラインの寸断、液状化等、様々な被害が発生します。関東大震災や阪神淡路大震災といった…

一級建築士学科試験 構造Ⅳ【令和元年度(2019年度)No.22~No.25】【各種構造】 過去問解説

〔No.22〕プレストレストコンクリート構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1 .プレキャスト部材を継ぎ合わせて、プレストレスにより圧着接合する場合、圧着部の継目に生じるせん断力は、摩擦抵抗機構のみで伝達するように設計…

一級建築士試験 構造Ⅳ【令和元年度(2019年度)No.27~No.29】【建築材料】

一級建築士試験 構造Ⅳ【令和元年度(2019年度)】の建築材料について解説します。ここでは、木造、コンクリート、鋼材の各材料について問われています。 〔No.27〕木材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1 .木表は、一般に、木裏に比…

一級建築士試験 構造Ⅳ【令和元年度(2019年度)No.30】【構造計画・構造設計】

〔No.30〕建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1 .建築物の機能性、安全性、耐久性等の設計グレードを高く設定して、高品質を求めるのは必ずしもよい設計とはいえない。 2 .建築物に作用する荷重及び外力…

一級建築士試験 構造Ⅳ【令和元年度(2019年度)No.26】【耐震設計】

〔No.26〕建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1 .純ラーメン構造の場合、地震時の柱の軸方向力の変動は、一般に、中柱より外柱のほうが大きい。 2 .鉄筋コンクリート造の腰壁付き梁の剛性は、腰壁と柱との間に完全ス…

一級建築士試験 構造Ⅳ【令和元年度(2019年度)No.9~No.10】【木造】

〔No. 9 〕木造軸組工法による地上2 階建ての建築物の壁量の計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1 .平面が長方形の建築物において、必要壁量が地震力により決定される場合、張り間方向と桁行方向の必要壁量は異なる値となる。 2 .…

一級建築士試験 構造Ⅳ【平成27年(2015年)No.15~No.18】【鉄骨造】

〔N o.15〕鉄骨構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.柱にH形断面材を用いる場合、強軸方向をラーメン構造、弱軸方向をブレース構造とすることが多い。 2.大梁にH形断面材を用いる場合、梁端部のフランジに水平ハンチを設…

一級建築士試験 構造Ⅳ【平成27年(2015年)No.7~No.10】【荷重・木造】

〔N o.7〕建築基準法における建築物に作用する地震力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.建築物の地上部分における各層の地震層せん断力係数Ciは、最下層における値が最も大きくなる。 2.地下部分の地震層せん断力は、「地下部分の…

≪有料記事≫一級建築士試験 構造Ⅳ【令和4年(2022年)No.11~No.14】【鉄筋コンクリート造】

令和4年(2022年)構造で出題された問題のうち、受験生が不得意としやすい【鉄筋コンクリート造(No.11~No.14)】部分についての解説です。 この年も、過去問の出題や少し言い回しを変えたような出題のされ方がありました。 以下の解説では、市販で販売され…

一級建築士試験 構造Ⅳ 過去問解説 ~書店で並ぶ過去問の解説では理解できない「なぜ?」がスッキリ!~

ここでは、一級建築士試験 構造Ⅳの過去問を解説しています。各年代の各項目ごとにリンクまとめています。 過去問解説は、大手資格学校等が学校や書店にて販売もしていますが… ・解説の文章が、設問の文章と全く一緒じゃないか… ・解説の内容が、構造専門の基…

一級建築士試験 構造Ⅳ【平成27年(2015年)No.11~No.14】【鉄筋コンクリート造】

〔N o.11〕鉄筋コンクリート部材のせん断耐力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.柱梁接合部のせん断耐力は、一般に、取り付く大梁の梁幅を大きくすると大きくなる。 2.柱梁接合部のせん断耐力は、一般に、取り付く大梁の主筋量を増…

≪有料記事≫梁のあばら筋比pw≧0.2%を満足する断面とは?

RC造の梁のあばら筋(スターラップ筋)の最少補強筋比として「0.2%以上とすること」と鉄筋コンクリート造構造計算規準・同解説(以下、RC基準)に規定されています。 実務においてRC小梁の断面算定を行うと、せん断に対する検定比(耐力に対する応力の比)と…

一級建築士試験 構造Ⅳ【平成26年(2014年)No.15~No.18】【鉄骨造】

〔N o.15〕鉄骨構造の筋かいに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.引張力を負担する筋かいにおいて、接合部の破断強度は、軸部の降伏強度に比べて十分に大きくなるように設計する。 2.山形鋼を用いた引張力を負担する筋かいの接合部に…

一級建築士試験 構造Ⅳ【平成26年(2014年)No.21~No.23】【基礎構造】

〔N o.21〕基礎及び地盤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.擁壁のフーチング底面の滑動に対する抵抗力は、粘土質地盤より砂質地盤のほうが大きい。 2.受働土圧は、擁壁等の構造体が土から離れる側に移動した場合の圧力である。 3…

一級建築士試験 構造Ⅳ【平成26年(2014年)No.11~No.14】【鉄筋コンクリート造】

〔N o.11〕鉄筋コンクリート構造の部材の強度に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.柱の終局せん断耐力を増すために、コンクリートの圧縮強度を大きくした。 2.大梁の終局曲げ耐力を増すために、コンクリートの圧縮強度を大きくした。…

一級建築士 学科構造の文章問題を解くうえでのポイント

構造の文章問題、何を言っているのかさっぱり分からないなあ… 構造の文章問題を解いていると必ず躓くと思います。 一級建築士 学科 構造の文章問題、とにかく設問の文章が分かりにくいという話が多いです。ここでは、文章問題を解く上でのポイントについて解…

一級建築士 【構造】解説集 ~試験勉強と実務を繋げる~

【2022.06.18更新】 前々からやりたかったのですが、一級建築士の学科の構造について、自分なりの解説をしていきたいと思ってます。 といっても、ただ解説をするのは他の資格学校へ行った方が絶対にいいと思うので、 タイトルにもあるように試験勉強の内容と…

5-2 鉄筋コンクリート造部材 各鉄筋の役割と設計の考え方

ここでは、鉄筋コンクリート造の各部材に用いられる各鉄筋の役割について解説していきます。 1 柱、梁部材の各鉄筋の役割 鉄筋コンクリート造の各部材は、主筋やせん断補強筋といった鉄筋で補強されています。 主筋は、曲げモーメントによる引張力に対して抵…

層間変形角とは

ここでは、層間変形角について触れていきます。層間変形角とは、地震などの水平力に対して1層の間で生じる変形角のことです。 ここで、1層の高さとは、床スラブ天端から床スラブ天端までの高さとなります。 層間変形角は、1層の間で生じる変位差(=層間変…