~とある若手構造設計者の徒然blog~

とある組織設計事務所に勤めています。9年目。日々勉強、日々精進ですが、これまで色々感じたこと学んだことなどを書いていきます。

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一級建築士試験 構造Ⅳ【平成26年(2014年)No.11~No.14】【鉄筋コンクリート造】

〔N o.11〕鉄筋コンクリート構造の部材の強度に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.柱の終局せん断耐力を増すために、コンクリートの圧縮強度を大きくした。 2.大梁の終局曲げ耐力を増すために、コンクリートの圧縮強度を大きくした。…

一級建築士 学科構造の文章問題を解くうえでのポイント

構造の文章問題、何を言っているのかさっぱり分からないなあ… 構造の文章問題を解いていると必ず躓くと思います。 一級建築士 学科 構造の文章問題、とにかく設問の文章が分かりにくいという話が多いです。ここでは、文章問題を解く上でのポイントについて解…

~試験勉強と実務を繋げる~ 一級建築士 【構造】解説集

【2022.06.18更新】 前々からやりたかったのですが、一級建築士の学科の構造について、自分なりの解説をしていきたいと思ってます。 といっても、ただ解説をするのは他の資格学校へ行った方が絶対にいいと思うので、 タイトルにもあるように試験勉強の内容と…

5-2 鉄筋コンクリート造部材 各鉄筋の役割と設計の考え方

ここでは、鉄筋コンクリート造の各部材に用いられる各鉄筋の役割について解説していきます。 1 柱、梁部材の各鉄筋の役割 鉄筋コンクリート造の各部材は、主筋やせん断補強筋といった鉄筋で補強されています。 主筋は、曲げモーメントによる引張力に対して抵…

層間変形角とは

ここでは、層間変形角について触れていきます。層間変形角とは、地震などの水平力に対して1層の間で生じる変形角のことです。 ここで、1層の高さとは、床スラブ天端から床スラブ天端までの高さとなります。 層間変形角は、1層の間で生じる変位差(=層間変…

重心と剛心と偏心率について

重心と剛心、偏心率について解説していきます。 偏心率を解説する前に、まずは重心と剛心についてです。 重心と剛心 「重心」とは、平面上における建物重量の中心のことです。板などを指で下から支えるとある点では板が倒れないまま支えることができると思い…

構造専門用語 -検索の窓-

ここでは、一級建築士の構造専門用語や実務でよく使われる用語について 検索できるようになっています。 専門用語ってどうしても難しいので、 一般の人にもなるべく分かりやすいように解説していきます(^-^)/ 専門用語一覧 <あ> ・SS材(えすえすざい) ・…

1-3 断面の応力と変形 1-3-1 応力と応力度

ここでは、混乱しやすい応力と応力度の違いについて解説していきます。 応力とは? 応力とは、外力によって部材の内部に生じる力のことです。 部材に力が作用すると部材には応力が発生します。応力の種類は、曲げモーメント・せん断力・軸力の3つとなります…

剛床仮定について

1 剛床仮定とは? 剛床仮定とは名前の通り「床が剛である」という仮定です。一般的な建築物では、床スラブはRCの床となっていることがほとんどです。このRCの床スラブは、面内剛性がとても大きいため、「床が剛である」とみることができます。 では、「床が剛で…

4-4-2 溶接の長所と短所

ここでは、溶接の長所と短所について簡単に解説していきます。 溶接の長所は、構造が単純化できるということです。 図のようにボルト接合と溶接接合の各継手の図を比較すると、ボルト接合の場合は部材同士を接合する為の板が必要となると共にボルト接合する…

4-4-1 溶接とは?

溶接とは、金属の断面を何らかの方法で金属を溶かすか、または溶ける程度に熱を加えて部材同士を接続する方法です。 溶接は、大きく分けて「融接」、「圧接」、「ろう接(ろう付け)」の3種類に分けられます。 このうち、「圧接」は接合部分を加熱して高温に…

構造一級建築士への道 ~第一回 とりやえず試験の大まかな流れを把握~

平成29年(2017)度に一級建築士を取得してから、4年近くが経とうとしていますが… 来年(2023年)11月に構造一級建築士試験を受けることになるので、それまでの軌跡を書いていこうと思います。 まだ時間があると思うかもしれないけど、早め早めに動くに越し…

一級建築士 製図試験 構造記述まとめ

一級建築士の製図試験 構造記述関係の記事をまとめています。 試験の年が新しい順に並べてありますので、過去問の記述を解く上で参考にしてくださいね!! 【令和2年】一級建築士製図試験 記述 ~鉄筋コンクリート造の耐震ルートについて~ 令和2年に出題さ…

5-1 鉄筋コンクリート造の特徴

鉄筋コンクリート造とは、コンクリートと鉄筋を組み合わせた、現代の建築物において主要な構造種別のひとつです。コンクリートは引張強度が小さい為、主筋や補強筋といった鉄筋で補強します。また、コンクリートの引張耐力が非常に小さいことから、引張力に…

2-3 積雪荷重

ここでは積雪荷重について解説していきます。積雪荷重は、一般の区域と雪が多く降る多雪区域があり、多雪区域の地域及び鉛直積雪量等については各特定行政庁の建築基準法施行細則で定められています。 また、近年の一般の区域における積雪による屋根崩落の被…

2-2 長期荷重 ~固定荷重と積載荷重~

荷重の種類のうち、ここでは「長期荷重」について解説していきます。固定荷重と積載荷重がありますが、特に、積載荷重の3つの数値(床・小梁用、架構用、地震用)の違いを理解することが大事なポイントとなります。 2-2-1 長期荷重について 2-1-2でも解説し…

一級建築士製図試験 記述 ~鉄筋コンクリート造の耐震ルートについて~

先日の令和2年度の一級製図試験を受験された方々、お疲れ様でした。 製図試験の中の要点の記述において、「耐震ルート」についての設問がありました。(問題用紙や記述の用紙は見ていないので、詳しいことは分かりませんが…) 一級建築士で出てくるような規…

一級建築士製図試験 記述 ~構造計画における目標耐震性能について~

平成26年の「温浴施設のある道の駅」の沖縄試験及び平成27年の「市街地に建つデイサービス付き高齢者向け集合住宅」において、要点の記述の構造計画において出題された「目標耐震性能」について、これから解説していきます。 というのも、そろそろ出てもおか…

1-2 静定構造の反力計算と応力計算 1-2-4 片持ち梁の支点反力計算

次に片持ち梁の支点反力計算を解説していきます。図1-2-9に示すように、A点を固定端とした片持ち梁に等分布荷重ωが作用した時の支点反力を求めていきます。 ① 支点反力の設定 単純梁の時と同様に、まずは支点反力の設定を行います。図1-2-10に示すようにA点…

1-2 静定構造の反力計算と応力計算 1-2-3 単純梁の支点反力計算

ここからは実際に支点の反力計算を行っていきます。まずは、単純梁の支点反力計算について解説していきます。図1-2-3に示すようにA点がピン支持、B点がローラー支持、長さLの梁にA点から2L/3の位置に集中荷重Pが作用した時の支点反力計算を求めていきます。 …

1-2 静定構造の反力計算と応力計算 1-2-1 単純梁と片持ち梁、1-2-2 荷重の種類について

1-1では、「静定力学の基礎」について解説していきました。試験問題では、荷重や部材・支点条件については与えられていますが、実務においては構造計算をする上で最初に荷重や部材・支点について単純な形へ「モデル化」を行います。ここからは、実際に計算を…

1-1 静定力学の基礎 1-1-3 構造物のモデル化

(1)架構形式 建物には、様々な架構形式が用いられていますが、一般的にラーメン構造とトラス構造が多く用いられています。構造力学を学ぶ上でもこの2種類の架構形式は基本となる架構形式です。といっても、力学の基本は先ほど説明した「力の釣り合い」なの…

1-1 静定力学の基礎 1-1-2 力の合成と分解

同じ点に2つの違う向きや大きさの力が作用した場合、この2つの力を足し合わせることができますが、単純に足し合わせることはできません。(数学的な用語でいうと、力はベクトルで表されるためです。)2つの力を足し合わせたり(力の合成)、逆に1つの力を2…

1-1 静定力学の基礎 1-1-1 力の釣り合い

構造力学を学ぶ上での基本となる「静定力学」について解説していきます。「静定力学」では、力の釣り合い式で支点の反力や部材の応力を求めることができることができます。まずは、力学を計算する上で必要な知識となる「力の釣り合い」「支点のモデル化」に…

仮想仕事法について(1)エネルギー保存則について

以前、モールの定理について解説していきましたが、モールの定理のよる求め方はあくまで梁などの直線部材の変位を求める際に用いる解法です。ただし、ラーメン構造などの柱と梁で構成された架構に対しては、材軸方向が異なるためモールの定理では求めること…

令和2年一級建築士製図試験について ~構造的観点 その2~ 架構形式とスパン割り

り前回の「令和2年一級建築士製図試験「高齢者介護施設」について ~構造的観点~」にて、製図試験の構造的観点についてざっくりお話しさせて頂きました。 今回は、前回のお話の中であえて書かなかった、「鉄筋コンクリート造」の場合の ・架構形式 ・スパン…

1-3 断面の応力と変形 1-3-3 曲げ応力と変形

前回、前々回と軸方向応力やせん断応力と変形の関係について解説していきました。 「1-3 断面の応力と変形 1-3-2 軸方向応力と変形 ~弾性と塑性~」 「1-3 断面の応力と変形 1-3-3 せん断応力と変形」 軸力、せん断力と続いて、今回は、曲げ応力による断面…

1-3 断面の応力と変形 1-3-3 せん断応力と変形

前回は、軸方向応力と変形や応力度-ひずみ関係について解説していきました。 (⇒軸方向応力と変形や応力度-ひずみ関係の解説「1-3 断面の応力と変形 1-3-2 軸方向応力と変形 ~弾性と塑性~」はこちら!!) 今回はせん断応力について解説していきます。 …

1-3 断面の応力と変形 1-3-2 軸方向応力と変形 ~弾性と塑性~

ここでは、力が作用している部材の断面上に生じる応力度(=単位面積当たりの応力)について解説していきます。 軸方向応力 下図に示すように棒がで引っ張られると、棒の断面には引張力(軸方向力)が発生します。この場合、この軸方向力は棒の断面に垂直方…

一級製図試験での基礎形式ってべた基礎?布基礎?独立基礎?…検証してみました!

今回は、一級建築士の製図試験で気になることのひとつ 「基礎形式ってどうすればいいの?…べた基礎?布基礎?独立基礎?」 ってことで、簡単に検証してみます。 建物規模は令和元年度試験の「美術館」で設定された地上3階で考えます。 ・荷重設定 実際はちゃ…