~構造設計者こーじの構造解説blog~

一級建築士の構造解説・過去問解説を行っています。某組織設計事務所9年→構造設計事務所。10年目。

MENU

一級建築士 過去問解説

一級建築士学科試験 構造Ⅳ【平成28年度(2016年度)No.15~No.18】【鉄骨造】

〔N o.15〕鋼材の溶接に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.通しダイアフラムに溶接する梁フランジのエンドタブとして鋼製タブを使用した場合は、終局状態において塑性ヒンジを形成しない部位であれば、エンドタブを切断しなくてもよい…

≪有料記事≫一級建築士学科試験 構造Ⅳ【令和2年度(2020年度)No.15~No.18】【鉄骨造】

令和2年(2020年)の鉄骨造の問題は、幅厚比や細長比の大小と塑性変形能力の関係、高力ボルト接合についての知識、保有耐力接合、鋼材材質を変更した場合に影響する事項(耐力?剛性?)、構造計算ルートなど多岐にわたっています。 この年も、ただ知識を覚…

一級建築士学科試験 構造Ⅳ【平成30年度(2018年度)No.15~No.18】【鉄骨造】

〔No.15〕鉄骨構造の溶接接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.溶接金属の機械的性質は溶接施工条件の影響を受けることから、溶接に当たっては、溶接部の強度を低下させないために、パス間温度が規定値より小さくなるように管理す…

一級建築士試験 構造Ⅳ【平成25年(2013年)No.11~No.15】【鉄筋コンクリート造】

〔N o.11〕鉄筋コンクリート構造の部材の性能に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.柱の曲げ剛性を大きくするために、引張強度の大きい主筋を用いた。 2.耐力壁のせん断剛性を大きくするために、壁の厚さを大きくした。 3.梁の終局…

<有料記事>一級建築士試験 構造Ⅳ【令和4年(2022年)No.19~No.21】【地盤・基礎構造】

令和4年(2022年)構造で出題された問題のうち、受験生が不得意としやすい【地盤・基礎構造(No.19~No.21)】部分についての解説です。 以下の解説では、市販で販売されている過去問の解説と違い、なぜその設問の内容が合っているのか、間違っているのかま…

一級建築士学科試験 構造Ⅳ【平成25年度(2013年度)No.16~No.19】【鉄骨造】 過去問解説

〔N o.16〕鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.鉄筋コンクリートスラブとこれを支持するH形鋼をシアコネクターで接合することで梁と床スラブが一体となって曲げに抵抗する合成梁には、完全合成梁と不完全合成梁がある。 2.…

≪有料記事≫一級建築士試験 構造Ⅳ【令和4年(2022年)No.15~No.18】【鉄骨造】

令和4年(2022年)構造で出題された問題のうち、受験生が不得意としやすい【鉄骨造(No.15~No.18)】部分についての解説です。 この年も、過去問の出題や少し言い回しを変えたような出題のされ方がありましたが、設問によっては、とても難しい言い回しもあ…

一級建築士学科試験 構造Ⅳ【平成29年度(2017年度)No.15~No.18】【鉄骨造】 過去問解説

〔N o.15〕 鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。1.引張力を負担する筋かいを保有耐力接合とするために、筋かい端部及び接合部の破断耐力より、筋かいの軸部の降伏耐力のほうが大きくなるように設計した。2.溝形鋼を用いた筋か…

一級建築士学科試験 構造Ⅳ【令和元年度(2019年度)No.22~No.25】【各種構造】 過去問解説

〔No.22〕プレストレストコンクリート構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1 .プレキャスト部材を継ぎ合わせて、プレストレスにより圧着接合する場合、圧着部の継目に生じるせん断力は、摩擦抵抗機構のみで伝達するように設計…

一級建築士試験 構造Ⅳ【令和元年度(2019年度)No.27~No.29】【建築材料】

一級建築士試験 構造Ⅳ【令和元年度(2019年度)】の建築材料について解説します。ここでは、木造、コンクリート、鋼材の各材料について問われています。 〔No.27〕木材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1 .木表は、一般に、木裏に比…

一級建築士試験 構造Ⅳ【令和元年度(2019年度)No.30】【構造計画・構造設計】

〔No.30〕建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1 .建築物の機能性、安全性、耐久性等の設計グレードを高く設定して、高品質を求めるのは必ずしもよい設計とはいえない。 2 .建築物に作用する荷重及び外力…

一級建築士試験 構造Ⅳ【令和元年度(2019年度)No.26】【耐震設計】

〔No.26〕建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1 .純ラーメン構造の場合、地震時の柱の軸方向力の変動は、一般に、中柱より外柱のほうが大きい。 2 .鉄筋コンクリート造の腰壁付き梁の剛性は、腰壁と柱との間に完全ス…

一級建築士試験 構造Ⅳ【令和元年度(2019年度)No.9~No.10】【木造】

〔No. 9 〕木造軸組工法による地上2 階建ての建築物の壁量の計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1 .平面が長方形の建築物において、必要壁量が地震力により決定される場合、張り間方向と桁行方向の必要壁量は異なる値となる。 2 .…

一級建築士試験 構造Ⅳ【平成27年(2015年)No.15~No.18】【鉄骨造】

〔N o.15〕鉄骨構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.柱にH形断面材を用いる場合、強軸方向をラーメン構造、弱軸方向をブレース構造とすることが多い。 2.大梁にH形断面材を用いる場合、梁端部のフランジに水平ハンチを設…

一級建築士試験 構造Ⅳ【平成27年(2015年)No.7~No.10】【荷重・木造】

〔N o.7〕建築基準法における建築物に作用する地震力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.建築物の地上部分における各層の地震層せん断力係数Ciは、最下層における値が最も大きくなる。 2.地下部分の地震層せん断力は、「地下部分の…

≪有料記事≫一級建築士試験 構造Ⅳ【令和4年(2022年)No.11~No.14】【鉄筋コンクリート造】

令和4年(2022年)構造で出題された問題のうち、受験生が不得意としやすい【鉄筋コンクリート造(No.11~No.14)】部分についての解説です。 この年も、過去問の出題や少し言い回しを変えたような出題のされ方がありました。 以下の解説では、市販で販売され…

一級建築士試験 構造Ⅳ 過去問解説 ~書店で並ぶ過去問の解説では理解できない「なぜ?」がスッキリ!~

ここでは、一級建築士試験 構造Ⅳの過去問を解説しています。各年代の各項目ごとにリンクまとめています。 過去問解説は、大手資格学校等が学校や書店にて販売もしていますが… ・解説の文章が、設問の文章と全く一緒じゃないか… ・解説の内容が、構造専門の基…

一級建築士試験 構造Ⅳ【平成27年(2015年)No.11~No.14】【鉄筋コンクリート造】

〔N o.11〕鉄筋コンクリート部材のせん断耐力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.柱梁接合部のせん断耐力は、一般に、取り付く大梁の梁幅を大きくすると大きくなる。 2.柱梁接合部のせん断耐力は、一般に、取り付く大梁の主筋量を増…

一級建築士試験 構造Ⅳ【平成26年(2014年)No.15~No.18】【鉄骨造】

〔N o.15〕鉄骨構造の筋かいに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.引張力を負担する筋かいにおいて、接合部の破断強度は、軸部の降伏強度に比べて十分に大きくなるように設計する。 2.山形鋼を用いた引張力を負担する筋かいの接合部に…

一級建築士試験 構造Ⅳ【平成26年(2014年)No.21~No.23】【基礎構造】

〔N o.21〕基礎及び地盤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.擁壁のフーチング底面の滑動に対する抵抗力は、粘土質地盤より砂質地盤のほうが大きい。 2.受働土圧は、擁壁等の構造体が土から離れる側に移動した場合の圧力である。 3…

一級建築士試験 構造Ⅳ【平成26年(2014年)No.11~No.14】【鉄筋コンクリート造】

〔N o.11〕鉄筋コンクリート構造の部材の強度に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.柱の終局せん断耐力を増すために、コンクリートの圧縮強度を大きくした。 2.大梁の終局曲げ耐力を増すために、コンクリートの圧縮強度を大きくした。…

一級建築士試験 構造Ⅳ【令和元年度(2019年度)No.7~No.8】【荷重・外力】

荷重・外力についてです。今回は、あまり難しい問題ではなかったかもしれません。 風荷重について分からない点があれば下記のブログも参考にしてください^^ ・ 風荷重 ~風荷重は2種類あるんだよ~ ・「平均風速の高さ方向を表す係数Er 、ガスト影響係数G」…

一級建築士試験 構造Ⅳ【令和元年度(2019年度)No.1~No.6】【力学】

今回は、力学について解説していきます。 自分なりに手書きでそれぞれの問題を解いてみました。その上で、考え方について解説していきます。 〔No.1〕 <解説> M≦Myの場合と、M=Mpの場合の断面の応力度を考えます。 まず、M≦Myの場合では、断面の縁応力度…

一級建築士試験 構造Ⅳ【令和元年度(2019年度)No.19~No.21】【地盤・基礎】

続いては、地盤・基礎についてです。 これらは、普段なかなか直接見ることもできないので、私自身もイメージしにくいです。が、なんとか解説してみました^^ 〔No.19〕土質及び地盤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1 .液状化の判定を…

一級建築士試験 構造Ⅳ【令和元年度(2019年度)No.15~No.18】【鉄骨造】

続いては、鉄骨造となります。 鉄骨造で一番大事なのは「座屈」現象をいかにイメージできるかです。大体の規定は座屈に関連する規定(細長比、幅厚比、部材ランク、横補剛、許容曲げ応力度fbの低減 等)です。 〔No.15〕鉄骨構造の設計に関する次の記述の…

一級建築士試験 構造Ⅳ【令和元年度(2019年度)No.11~No.14】【鉄筋コンクリート造】

ここでは、鉄筋コンクリート造の過去問について解説していきます!! 鉄筋コンクリート造の特徴は、コンクリートを使用することで剛性が高く耐震性、耐久性、遮音性に優れています。その一方でコンクリートの弱点である引張力が小さいことから、それを補うた…