~構造設計者こーじの構造解説blog~

一級建築士の構造解説・過去問解説を行っています。某組織設計事務所9年→構造設計事務所。10年目。

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基準風速Vo ~台風が良く来る地域はやっぱり大きいよね~

ここでは、基準風速Voについて解説していこうと思います。

 

 
 <基準風速Voの決まり方>
 

基準風速Voとは、告示で定められており、30~46m/sの間で定められている数値です。Voは、稀に発生する中程度の暴風時を想定した10分間の平均風速となっています。

 

+α:稀に発生する中程度の暴風時とは、再現期間が概ね50年(50年に一度発生すると想定される)の暴風を想定しています。また、地表面粗度区分Ⅱの地上10mにおける10分間の平均風速に相当する風速を数値として定めています。

(2015年度版建築物の構造関係技術基準解説書(通称、黄色本)より)

 

 
 <地域ごとの基準風速Vo大きさ>
 

下図に地域ごとの基準風速の分布図を示します。

傾向としては、台風が多い沖縄や奄美諸島、九州南部、四国南部、千葉茨城方面は規準風速Voの数値が大きいことが分かります。

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図 基準風速分布