ここでは、基準風速Voについて解説していこうと思います。
<基準風速Voの決まり方>
基準風速Voとは、告示で定められており、30~46m/sの間で定められている数値です。Voは、稀に発生する中程度の暴風時を想定した10分間の平均風速となっています。
+α:稀に発生する中程度の暴風時とは、再現期間が概ね50年(50年に一度発生すると想定される)の暴風を想定しています。また、地表面粗度区分Ⅱの地上10mにおける10分間の平均風速に相当する風速を数値として定めています。
(2015年度版建築物の構造関係技術基準解説書(通称、黄色本)より)
<地域ごとの基準風速Vo大きさ>
下図に地域ごとの基準風速の分布図を示します。
傾向としては、台風が多い沖縄や奄美諸島、九州南部、四国南部、千葉茨城方面は規準風速Voの数値が大きいことが分かります。