~構造設計者こーじの構造解説blog~

一級建築士の構造解説・過去問解説を行っています。某組織設計事務所9年→構造設計事務所。10年目。

MENU

専門用語コラム

南海トラフ地震とは?2030年代にも起きる!?

日本では、今まで数多くの大地震を経験してきました。 関東大震災、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震… 地震によって、建物の倒壊や火災、土砂崩れ、津波、ライフラインの寸断、液状化等、様々な被害が発生します。関東大震災や阪神淡路大震災といった…

重心と剛心の違いとは?偏心率との関係についても解説

学科試験のの過去問で、 地震時にねじれが生じないようにするため、重心と剛心との距離をできるだけ小さくなるように計画する。 といった設問をみることがあると思います。この設問でポイントとなるのが、重心と剛心の関係になります。 重心と剛心が近い方が…

構造専門用語 -検索の窓-

ここでは、一級建築士の構造専門用語や実務でよく使われる用語について 検索できるようになっています。 専門用語ってどうしても難しいので、 一般の人にもなるべく分かりやすいように解説していきます(^-^)/ 専門用語一覧 <あ> ・SS材(えすえすざい) ・…

剛床仮定について

1 剛床仮定とは? 剛床仮定とは名前の通り「床が剛である」という仮定です。一般的な建築物では、床スラブはRCの床となっていることがほとんどです。このRCの床スラブは、面内剛性がとても大きいため、「床が剛である」とみることができます。 では、「床が剛で…

一級建築士製図試験 記述 ~鉄筋コンクリート造の耐震計算ルートについて~

令和2年度 一級建築士製図試験「高齢者介護施設」の要点の記述において、「耐震計算ルート」についての設問がありました。 建築物の構造計画について、建築物の特性に応じて採用した構造種別・耐震計算ルートとそれらを採用するに当たり、耐震性を確保するた…

コンクリート強度について(設計基準強度Fc、耐久設計基準強度Fd、調合管理強度Fmの違い…)

コンクリート強度といっても色々種類があると思いますが、もう一度整理してみましょう^^ 設計基準強度Fc 構造計算を行う上での基準となるコンクリート強度です。例えば、コンクリートの許容応力度についても設計基準強度Fcを基準に基づいて決められています…

「平均風速の高さ方向を表す係数Er 、ガスト影響係数Gf」と「地表面粗度区分」の関係って?

長ったらっしいタイトルですいません… 風荷重で一番よくわからない係数たちについて、解説していきます!! 地表面粗度区分とは? 地表面粗度区分とは、地表面の粗さの程度について区分したものです。 ここでいう「粗さ」とは、計画建物の周辺が建物が多く存…

2-1 荷重の種類

ここでは、荷重ってどのような種類があるのか、それぞれの荷重がどのように決められているのかを解説していきます。まずは、構造設計において主に想定する荷重の種類について紹介していきます。 2-1-1 荷重とは? 建築構造を勉強する上でよく使われる言葉で…

構造計算ルート

世の中には、いろんな建物があります。住宅、学校、オフィスビル、図書館、市役所、渋谷ヒカリエのような複合施設…。こういった建物ってどのように構造計算をするのでしょうか。 一般的な住宅とヒカリエを同じ構造計算方法で行うでしょうか?当然住宅は規模…

地震地域係数:Z ~地域によって異なる数値~

<地震地域係数:Zとは?> 2016年の熊本地震の際に話題となった「地震地域係数 Z」ですが、一般の人にはなかなか聞きなれない言葉だと思います。 この「地震地域係数:Z」とは、過去の地震記録などをもとに各地域に予想される地震の大きさの比を数値化した…