~とある若手構造設計者の徒然blog~

とある組織設計事務所に勤めています。9年目。日々勉強、日々精進ですが、これまで色々感じたこと学んだことなどを書いていきます。

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一級建築士 学科試験【構造】

一級建築士 学科構造の文章問題を解くうえでのポイント

構造の文章問題、何を言っているのかさっぱり分からないなあ… 構造の文章問題を解いていると必ず躓くと思います。 一級建築士 学科 構造の文章問題、とにかく設問の文章が分かりにくいという話が多いです。ここでは、文章問題を解く上でのポイントについて解…

一級建築士 【構造】解説集 ~試験勉強と実務を繋げる~

【2022.06.18更新】 前々からやりたかったのですが、一級建築士の学科の構造について、自分なりの解説をしていきたいと思ってます。 といっても、ただ解説をするのは他の資格学校へ行った方が絶対にいいと思うので、 タイトルにもあるように試験勉強の内容と…

5-2 鉄筋コンクリート造部材 各鉄筋の役割と設計の考え方

ここでは、鉄筋コンクリート造の各部材に用いられる各鉄筋の役割について解説していきます。 1 柱、梁部材の各鉄筋の役割 鉄筋コンクリート造の各部材は、主筋やせん断補強筋といった鉄筋で補強されています。 主筋は、曲げモーメントによる引張力に対して抵…

重心と剛心の違いとは?偏心率との関係についても解説

学科試験のの過去問で、 地震時にねじれが生じないようにするため、重心と剛心との距離をできるだけ小さくなるように計画する。 といった設問をみることがあると思います。この設問でポイントとなるのが、重心と剛心の関係になります。 重心と剛心が近い方が…

剛床仮定について

1 剛床仮定とは? 剛床仮定とは名前の通り「床が剛である」という仮定です。一般的な建築物では、床スラブはRCの床となっていることがほとんどです。このRCの床スラブは、面内剛性がとても大きいため、「床が剛である」とみることができます。 では、「床が剛で…

2-3 積雪荷重

ここでは積雪荷重について解説していきます。積雪荷重は、一般の区域と雪が多く降る多雪区域があり、多雪区域の地域及び鉛直積雪量等については各特定行政庁の建築基準法施行細則で定められています。 また、近年の一般の区域における積雪による屋根崩落の被…

2-2 長期荷重 ~固定荷重と積載荷重~

荷重の種類のうち、ここでは「長期荷重」について解説していきます。固定荷重と積載荷重がありますが、特に、積載荷重の3つの数値(床・小梁用、架構用、地震用)の違いを理解することが大事なポイントとなります。 2-2-1 長期荷重について 2-1-2でも解説し…

一級建築士製図試験 記述 ~鉄筋コンクリート造の耐震計算ルートについて~

令和2年度 一級建築士製図試験「高齢者介護施設」の要点の記述において、「耐震計算ルート」についての設問がありました。 建築物の構造計画について、建築物の特性に応じて採用した構造種別・耐震計算ルートとそれらを採用するに当たり、耐震性を確保するた…

1-2 静定構造の反力計算と応力計算 1-2-4 片持ち梁の支点反力計算

次に片持ち梁の支点反力計算を解説していきます。図1-2-9に示すように、A点を固定端とした片持ち梁に等分布荷重ωが作用した時の支点反力を求めていきます。 ① 支点反力の設定 単純梁の時と同様に、まずは支点反力の設定を行います。図1-2-10に示すようにA点…

1-2 静定構造の反力計算と応力計算 1-2-3 単純梁の支点反力計算

ここからは実際に支点の反力計算を行っていきます。まずは、単純梁の支点反力計算について解説していきます。図1-2-3に示すようにA点がピン支持、B点がローラー支持、長さLの梁にA点から2L/3の位置に集中荷重Pが作用した時の支点反力計算を求めていきます。 …

1-2 静定構造の反力計算と応力計算 1-2-1 単純梁と片持ち梁、1-2-2 荷重の種類について

1-1では、「静定力学の基礎」について解説していきました。試験問題では、荷重や部材・支点条件については与えられていますが、実務においては構造計算をする上で最初に荷重や部材・支点について単純な形へ「モデル化」を行います。ここからは、実際に計算を…

1-1 静定力学の基礎 1-1-3 構造物のモデル化

(1)架構形式 建物には、様々な架構形式が用いられていますが、一般的にラーメン構造とトラス構造が多く用いられています。構造力学を学ぶ上でもこの2種類の架構形式は基本となる架構形式です。といっても、力学の基本は先ほど説明した「力の釣り合い」なの…

1-1 静定力学の基礎 1-1-1 力の釣り合い

構造力学を学ぶ上での基本となる「静定力学」について解説していきます。「静定力学」では、力の釣り合い式で支点の反力や部材の応力を求めることができることができます。まずは、力学を計算する上で必要な知識となる「力の釣り合い」「支点のモデル化」に…

1-3 断面の応力と変形 1-3-3 曲げ応力と変形

前回、前々回と軸方向応力やせん断応力と変形の関係について解説していきました。 「1-3 断面の応力と変形 1-3-2 軸方向応力と変形 ~弾性と塑性~」 「1-3 断面の応力と変形 1-3-3 せん断応力と変形」 軸力、せん断力と続いて、今回は、曲げ応力による断面…

1-3 断面の応力と変形 1-3-3 せん断応力と変形

前回は、軸方向応力と変形や応力度-ひずみ関係について解説していきました。 (⇒軸方向応力と変形や応力度-ひずみ関係の解説「1-3 断面の応力と変形 1-3-2 軸方向応力と変形 ~弾性と塑性~」はこちら!!) 今回はせん断応力について解説していきます。 …

1-3 断面の応力と変形 1-3-2 軸方向応力と変形 ~弾性と塑性~

ここでは、力が作用している部材の断面上に生じる応力度(=単位面積当たりの応力)について解説していきます。 軸方向応力 下図に示すように棒がで引っ張られると、棒の断面には引張力(軸方向力)が発生します。この場合、この軸方向力は棒の断面に垂直方…

基礎構造の違い 直接基礎と杭基礎

基礎構造とは、その名の通り、上部建物を支持するための構造です。上部構造から伝達される力が基礎構造へ伝わり、最終的に地盤まで伝達されます。つまり、「固い地盤で建物を支持する」必要があります。 建物を支持する形式としては、大きく「直接基礎」と「…

2020年度の学科試験を終えて ~教える側となって感じたこと~

2020年7月12日の一級建築士学科試験を受験した皆様、お疲れ様です! 結果が出た方、出なかった方色々だと思いますが、 この一年間頑張ってきたことは無駄ではないので、 この経験は次のステップに生きると思います。 さて、2020年度の学科試験において、 今…

コンクリート強度について(設計基準強度Fc、耐久設計基準強度Fd、調合管理強度Fmの違い…)

コンクリート強度といっても色々種類があると思いますが、もう一度整理してみましょう^^ 設計基準強度Fc 構造計算を行う上での基準となるコンクリート強度です。例えば、コンクリートの許容応力度についても設計基準強度Fcを基準に基づいて決められています…

【モールの定理(集中荷重編)】たわみの公式を忘れても求められる!

たわみの公式が覚えられない人向けに、モールの定理によるたわみの公式の導き方を解説していきます。 私個人的には語呂合わせとかで覚えるのが苦手だったので、試験で忘れたときにこの方法でたわみの公式を求めていましたが、覚えられる人は語呂合わせで覚え…

「平均風速の高さ方向を表す係数Er 、ガスト影響係数Gf」と「地表面粗度区分」の関係って?

長ったらっしいタイトルですいません… 風荷重で一番よくわからない係数たちについて、解説していきます!! 地表面粗度区分とは? 地表面粗度区分とは、地表面の粗さの程度について区分したものです。 ここでいう「粗さ」とは、計画建物の周辺が建物が多く存…

風荷重 ~風荷重は2種類あるんだよ~

近年、台風などの強風による被害がみられており、身近に感じる機会も多いですが、 建築基準法では、どのように決められているのかを述べていきます。 <風荷重の種類> まず、風荷重は2種類の荷重があり、検討対象によって異なります。 ・構造骨組用の風荷重…

2-1 荷重の種類

ここでは、荷重ってどのような種類があるのか、それぞれの荷重がどのように決められているのかを解説していきます。まずは、構造設計において主に想定する荷重の種類について紹介していきます。 2-1-1 荷重とは? 建築構造を勉強する上でよく使われる言葉で…

構造計算ルート

世の中には、いろんな建物があります。住宅、学校、オフィスビル、図書館、市役所、渋谷ヒカリエのような複合施設…。こういった建物ってどのように構造計算をするのでしょうか。 一般的な住宅とヒカリエを同じ構造計算方法で行うでしょうか?当然住宅は規模…

地震地域係数:Z ~地域によって異なる数値~

<地震地域係数:Zとは?> 2016年の熊本地震の際に話題となった「地震地域係数 Z」ですが、一般の人にはなかなか聞きなれない言葉だと思います。 この「地震地域係数:Z」とは、過去の地震記録などをもとに各地域に予想される地震の大きさの比を数値化した…